DA6 インテグラ 実験車両1号

13年目の車検を受ける

1号車は平成3年式である。私にとって「平成」年式は充分新しいのだが、気がつけば相当な年数が経っていた(^^;周りを見渡せばDC5が当たり前に走っているし、DA6なんかとすれ違うと妙に嬉しくなる。だからといってただ単に「古くなった」という訳の分からない理由で手放す気など全く無い。

確かにボデーはヨレヨレだがエンジン・ミッションは共に絶好調。内・外装のデザインも飽きの来ない、オーソドックスなもので大変気に入っている。何と言っても運転していて楽しい!!ホンダ車の良い所です。なので「あと10年乗る」と毎年言っている(^^;;;;;

そんな訳で、何の迷いも無く今回も継続検査を受けた。せっかく車検ステッカーが変わった事だし、今まで慣れ親しんだデカいステッカーと比較してみた。


今回気になった点は排気漏れのみ。随分前に着けたタナベのマフラーからボソボソと音がしている。下を覗くとセンターパイプのサブタイコに小指の爪ほどの大穴が開いていた。このままガンガムを塗っても排圧で吹き飛んでしまうので先ずは銀紙を丸めて穴に突っ込み、その上からガンガムを塗る。あとはガンガムを数日に分けて漆のように塗り固めて万全を期した。

当て逃げを喰らったテールレンズはヒビが入ったままで何とかなりそう。というのも、例えヒビが入っていても光が漏れていなければOKだからだ。昔は少しでもヒビが入ったいるだけで再検を喰らったらしいが。


そして整備完了。書類も揃え、2ラウンドへGO!!


サイドスリップ、ブレーキ、スピードメータ、排ガス、ここまで順調。リア・ブレーキについても整備済みなので何の不安も無い。

ところがヘッドライトで再検。一番の難関だけに陸事の近くにはテスター屋があって、再検防止のために(認証工場の場合、再検率が多いと、最悪の場合は認証取り消しなどの行政処置が執られる)予めここで調整をする(だからお客様にはテスター使用料が必ず請求される)のだが、私はユーザー車検なので


一切無視。


何度でも直してまた来るさ^^と。

ところがヘッドライトテスターの動きがどうも変。光を求めてウロウロと動き回るのだが、どうしてもあさっての方に行ってしまう。こういう時は一度ライトを消してテスターがライトの近くに来たときにもう一度灯けると良い。RV車等、ヘッドライトが高い位置にある車の後は特にそうだ。

「カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、、、、、、、」

いつまでもウロウロ動き回っている。嫌な予感が。

「カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、カツン、、、、、、、」

おーいBOXー、早く気づけよーーー。

ここで小話を一つ。リトラクタブルヘッドライトの場合、いくら光軸を調整したといっても一度ライトを閉じてしまうと、次に上げた時には光軸が狂う場合もあるという。なので調整後はライトを上げたまま、大きなショックを与えずにそ〜っと検査ラインまで運ばなければならないのだが、間違えて閉じてしまった事がある(^^;運良く合格しましたが。しかしそんな事を考えると、光軸検査って何?と思いませんか?検査が終われば狂い放題なのか。話を戻して・・・

緑色の検査票(ユーザー車検のコトね。軽陸だと白色)のヤツがマゴついてんじゃねーよ!って視線を幾つも感じる。車に穴が開くってばー。

こうなった時、機械を集中制御する「BOX」と呼ばれる所にいる検査官が、あさっての方に行ったテスターを動かしてくれるのだが、その願い空しく


「×」 点灯。クソー、あのオヤジーー。(--#

下回りは合格。車から降りたところで検査官に止められた。誰かを呼んでいる。すると、音量を測る機械(騒音計かな?)を持った人が近づいてくる。そして、ホーンをもう一度鳴らしてほしいという。


「プアーーン!!」

(^^;ハイ、エアホーンを着けております。この音量は保安基準内か否かを確認したいのだろう。前回はこんな事しなかったのに。厳しくなったのだろうか?測定が上手くいかなかったらしく、


「もう1回いいですか?」


「プアーーン!!」


「・・・・もうちょっと長く鳴らしてもらえますか?」


「プアーーーーン!!」


「・・・・もう1回。」


「プアーーーーン!!」


「・・・・もう1回。」


「プアーーーーン!!」


何度鳴らしたか忘れたが、その度に大音響が検査場内に鳴り響く。近くに住んでいる人は大変だ。そんな事をしているうちに「105だね・・・」とか何とか、正確な数字は声が小さくて聞き取れなかったが、とにかくOKらしい。数字にご不満でしょうか?何ならもっと鳴らしましょうか(^^;;;;;

エンジンルームの奥の方に、横向きに取り付けてあったから多少音量が小さかったかもしれない。フロントバンパーの近くで前向きに取り付けてあったらどうだったのだろう?

このタイプのエアホーン、大型トラックやダンプには先ず間違いなく取り付けられているが、アレって標準装備なのだろうか?それで厳しくなっている??どうなんだろう???とにかく、こんな事初めてだ。

それともう1つ。ホーンの音量を測る時は車両先端から一定の距離を開けるのだが、距離の測り方が何とも無神経。金属製の巻尺をナンバープレートに「ガツン」と引っ掛け、一人で引き伸ばしていた。もう目が点。自分の車だし、古いし、傷だらけだからどうという事は無いが、片方を私に持たせたり、検査官2人がかりでやってもいいのではないだろうか?これがもし、お客の車で、綺麗に磨いてあって、非常に神経質な人だったらどうするつもりだろう。当然お客は怒る。バンパー交換だ。それだけでなく、もう2度とその車屋には来ないかもしれない。「検査官がやった事で・・・」では済まされない。抗議したところで「ごめん」で終わりだろうから何も言わなかったが、こんな事をやっているから「対応の悪い公的機関」の上位にランクされるのだ。丁寧な人は丁寧なだけに、余計にタチが悪い。

いつだったか、外観検査で再検を喰らった事があった。幾つか相手に質問をすると、「あったりまえでしょーーー!!!」と怒鳴られた。アイツの顔は今でも覚えている。

気を取り直して・・・

BOXに検査票を人質に取られたついでに「ライト、どれ位狂ってますか?」と聞いてみる。すると、

「光が発散していて拾えないんですよ」

発散、ですか。さて、どうしたもんだろう。単なる光軸の狂いであれば自転車小屋の壁(新潟陸事には検査場と事務所の間に自転車小屋がある。その小屋の壁のプレスのラインが丁度良い凹凸になっていて、良い目印になる)で合わせるのだが、これでは光軸以前の問題。右側だけがおかしいというので見てみると、

ライトの表面がザラザラしている(--;

真ん中から上のほうが何となく曇っているのがお分かり頂けるだろうか?って、全然分かりませんね。

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こちらはフォグライト付近。フォグは光軸測定を行わないので関係ないが、更にザラザラしている。って、やっぱり全然分かりませんね。

1号車は過去に間瀬サーキットを走らせたことがある。その際に「ライト飛散防止」を施す。大体の人はビニールテープを貼るのだが、要するに貼ればいいんだろ?って考えでガムテープ(!)をベッタリと貼っていた(勿論布のヤツね)。もしかしたらそれが祟ったのかもしれない。いづれにせよ、何とかしなくては。ここでできる事は何も無いので、


I’ll be back (アーノルド・シュワルツェネッガー風に)


の精神で検査場を後にする。

さーて、どうしたもんだろう。表面がザラついているんだから研磨すれば直るはずだが、どーやって研磨する?ドリルの先にバフでも付けるか?不用意にヤスリなんか使おうものなら余計にザラつくし・・・。新品に交換?この程度で冗談じゃない!!中古、あるかなー。探している時間がもったいないし・・・。ガレージに向かう車の中でいろいろと考える(この時2ラウンドはほぼ終了)。

ガレージに到着。手元にあるのは布ヤスリ。軽く掛けてみるが・・・更に曇るだけ。意味無し。さあどうする?脱脂剤でも使うか?脱脂剤はプラスチックを溶かす特性があるので油汚れ落としには絶対に使えない。これでもしドロドロになったらヘッドライトはお釈迦になるので、とりあえずフォグ部で試してみると・・・なんかいい感じ。これでヘッドライト部を磨いてみる。

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・

だんだん腕が痛くなってくる・・・(−−;

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・

随分キレイになった(^^)v

光軸の発散といえばヘッドライトバルブの取付不良がある。3つの穴にきちんと収まっていないってヤツね。他人の車だったら真っ先に疑う。私が作業しているので大丈夫だとは思うが、確認の意味でもう一度見てみる。問題無い。やはりレンズ面以外に原因は考えられない。(この時12時30分。3ラウンド開始まであと30分)

やるだけのことはやった。これでダメならアッセンブリー交換しかない。当日中であればダメな所だけを何度でも受けることができるのだが、翌日になってしまうと検査手数料(軽&小型車:1400円、普通車:1500円)を払い直すばかりか、もう一度サイドスリップから受け直しとなる。面倒くさい!!できる事なら当日のうちに終わらせたい!!

そして3ラウンドの再検。1回で合格。新しい車検証とステッカーを受け取る。遅くなってしまったが昼飯のウマイこと!やっぱり検査は1&2ラウンドに限る。午後のラウンドで再検を喰らって万が一整備が間に合わず



_| ̄|○   この様な事だけは避けようかと。


1ラウンドは朝の渋滞に巻き込まれるのであまり好きではないが。せっかくなので新旧のステッカーを比べてみる。

紙製の旧ステッカー。7×7cm。ピッタリ貼ったつもりでも、しばらくするとご覧の様にシワが寄ってしまう。色で検査証満了年を、数字で満了月を表していた。

裏側には検査証満了年月日が印刷+ハンコで押された状態で発行されていたのだが、いつの間にやら「事務作業簡略化の為、日の部分は自分で書いてね」となっていた。また、前回余ったステッカーを使い切るまでは、「年」の部分が訂正された上で使い回されていた。

新型ステッカー。この様な状態で交付される。右側を切り取って、

こうやって、

こうして、

合体させて、

下半分も貼り付けて、

透明シールごと剥がす。よく考えたもんだ。新型は印刷部分が3×3cm、透明部分が4×4cm。

車検で思うのは、違法改造と知らずに改造している人が増えているって事。

竹ヤリマフラーとか、明らかに常軌を逸脱した「族車」っぽいのは分かってやっているのでアレとして、問題なのは心の底から正しいと思い込んでカスタマイズしている一般の善良なる市民たち(つまり我々)なわけです。例えば・・・


ウインドーに貼ったステッカー類
フロントウインドーには車検ステッカ−(四角いヤツ)と定期点検ステッカー(丸いヤツ)の2枚しか貼ってはいけない事になっている。「○○神社お守」というシールをフロントガラスに貼る高齢者がいるが、つまりこれはダメ。厳密に言うとアクセサリー(ハローキティーのぬいぐるみ等)を吸盤で貼り付けてもダメ。



↑こんなモノ見つけました。軽自動車の車検ステッカー(縦7cm×横6cm)の上から貼ってあった。印刷の部分(縦7.3cm×横7.2cm)がステッカーからはみ出ている。透明な部分を含めると縦9.5×横9.0cm。こんなの初めて見た(^^;

せっかくなので現物を持って軽陸の係員に見せると「印刷の部分がステッカーからはみ出ているのでダメですねー。しかも車屋なんだねー。コレ。」お互い苦笑してしまった。車屋がやっているからといって必ずしも正しいとは限らないという証明にはなったが・・・。全く問題外である。

スモークフイルム
フロント及び前席サイドウインドーはダメ。よって「フルスモ」はダメ。ところで、最近はフロントガラスなどに貼り付ける透明な紫外線防止フィルムなるものが出回っている。これについて陸事の人に伺ってみると「可視光線透過率は70%以上必要です。しかし、何も貼らない状態でも80%位ですから、その透明なフィルムが残り10%で収まるかどうかが問題。なので、いくらフィルムメーカーが車検対応、と主張していても実際には1台1台測定する必要があるはずです。もちろん、ここには測定器があります。」との事。

ヘッドライト
最近多いのがコレ。青白いHIDが流行っているが、純正HIDは何故か4灯式でLoビームのみ。アメリカの外圧か(−−; なのでこれに習えばOKだと思う。2灯式フィラメントタイプで青白いのがある。ライトの球が青く着色されているだけなのだが。ちなみに本物のHIDの球の色は透明。光の色そのものが青白いからだ。検査官は青白いフィラメント式を目の敵にしていて、「黄ばんだ白」で無ければ何が何でも再検にする。普通陸で私の前にいた車がそうだったのだが、検査官が受験者の白い検査票(!)にヘッドライトの光を当て、「青白いでしょ?」と言っていた。そんなに青白くないんだけど・・・。認証工場がヘッドライトで落ちるんだねー。

フロント・スモールライト
その腹いせにコチラを青白くしてもダメ。

リア・ウインカーライト
昔の車は赤でもOKだったのでそれを真似るのが少し前に流行ったが、現在は橙色。ただしアメ車は現在でも赤いのがいる。何で?どうして?

後部反射器
テールレンズをクリアーの物に交換すると、反射器までクリアーになってしまうが、この場合、反射器の色は赤でなければダメ。やたらに細くて小さい反射器があるが、アレってどうなんだろう?

赤外線ナンバーガード
本来、オービスで光ったときにナンバーを読み取れなくする為に商品化された。つまり公務執行妨害。警察はコレを目の敵にしており、検問でバンバン捕まえる。新聞にもその様子が載っていた。じゃあ赤外線を通す色なら良いのか?と言うとダメ。軽陸で再検を喰らった人がいたので聞いてみたところ、完全な透明で無ければダメらしい。じゃあ透明なのを着けて警察署の前をグルグル回っても止められたりしないのかというと・・・分かりません。誰かやってください。(ヲイ)

ホーンマーク
ここを押すとクラクションが鳴るよーってヤツ。社外品だと付いてない場合がある。なので手書きで自作したり、正露丸の「ラッパのマーク」を貼ったりしていた。最近は「検査後、明らかに剥がすと思われる方法で保安基準に適合させたものはダメ」となった。ところがスポーク部には付いてなくてもOK。何で?

シフトパターン
どーでもいいと思うんだけど・・・前はガムテープに書いていたが、これもホーンマークと同じ理由でダメになった。紙や布の材質に書いてはNG。金属ならOK。

ナンバープレートの封印
左側に付ける。間違えて右側に付けようとして、係の人に注意されたことがある(^^;ゞ ペットボトルのキャップをかぶせてはダメ。(Qooのキャップが人気の様で)警察や陸事の人から「盗難ナンバー?」って疑われるかも。軽自動車には付かない。何で?同じ自動車なのに。

GTウイング

普通陸で再検を喰らった人がいたので聞いてみると、翼端版の形状がダメ、との事。フツーのGTウイングだったんだけど。目の敵にしているんでしょうね。そのくせ、ウイング本体を外しただけで(鋭い形をした金属ステーが残ったままの状態で)合格した様だった。なんじゃそりゃ。

ダンボールフェンダー
タイアがフェンダーからはみ出す場合はタイアを引っ込めるか、フェンダーを出す(オーバーフェンダーの取付け)となる。驚くべきことに、昔はダンボールでオーバーフェンダーを作っても検査をパスしたと云う(!!!)

排気漏れ補修
「針金で巻きつけたり、軍手を突っ込むなどといった補修は認めない」といった感じで少し前の普通陸で明文化されていた。そうかー、軍手という技があったかー(^^;



ざっと考えただけでもコレだけ出てくる。「車検対応」といった製品が売られていても、それはあくまでメーカーが勝手に主張しているだけであって、陸事の検査官が「ダメ」と言えば再検となる。それともう一つ言いたいのは、「何でダメなんですか?」って、私に突っかからないで欲しいんだよねー。文句があるんだったら

道路運送車両の保安基準

のページを見るなり、直接運輸局

北海道運輸局:011−290−2752
東北運輸局:022−791−7534
新潟運輸局:025−244−5554
関東運輸局:045−211−7254
中部運輸局:052−952−8042
近畿運輸局:06−6949−6453
中国運輸局:082−228−9141
四国運輸局:087−835−6369
九州運輸局:092−472−2537
沖縄総合事務局:098−862−1453

に問合わせて下さい。いつまでも電話に出なかったり、あちこちタライ回しにされたり、せかされたり、怒鳴られたりするかもしれないけど(^^;