タイア・インプレッション

BRIDGESTONE・BLIZZAK MZ-01 185/65R14 86Q 345

車両:1号車
ホイール:純正 14-5.5 0FF45
ホイール込み重量:15.2kg

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中央部の溝が斜めに彫られているのはねぇ。結局はコレが原因ではないかと思うのだが・・・。

困ったことに溝はまだ残っている^^;まだまだいけそう。

95年の34週目に製造されたことを示す刻印。

スタッドレスタイアに求める性能は地域によって様々だが、新潟ではとにかく氷雪路重視。昔はモサモサと雪が降って車が埋まるのを心配したものだが、それは今や昔。夜明け前に降った雪が昼間の太陽で中途半端に融け、夜中になってカチンカチンに凍るという、最も嫌らしいパターンが続いている。これは信号のある交差点でも同様で、エンジンやタイアの摩擦熱で融けた雪が青信号になると固まってしまう。だから同じ気になってブレーキを踏むとツルツル滑ってびっくりする。メーカーによっては氷雪路よりも高速性能を重視した商品もラインナップしているようだが、


冬に履くから冬タイアってんだろ?


ってことで、一切無視。

ピレリやミシュランといった外国勢も売られているが、


日本のベタ雪には日本メーカーだろ?


ってことで、やはり除外。そうなると自然にBS・ブリザックが第一候補に挙がってくる。BSは価格が高い、運転しててツマラナイ、ピレリは楽しい、と散々叩いているが、絶対的なタイムを出すのであれば夏も冬もBSは必要。凍った道で楽しいもヘッタクレもない。とにかく世界一グリップしてくれるタイアが欲しい。その為だったら少々高くても構わない。これは「車にお金は掛けたくない」といった考えの人も同様だろう。でもさー、そういった人たちが履く夏タイアって、あまりにもショボいんですけど(--;低価格超低性能タイアって、人道的に見ていかがなものかと思う。そのくせ、ABSだ、スタビリティーコントロールだのとメーカーのセールストークに大騒ぎしている。それ以前にやる事はあるだろうに・・・。

3枚目の画像の通り、下3桁に「345」と刻印されている。これは95年の34週目、9月頃に製造されたことを意味する。なので2004-2005年の現在、


怒涛の10年目に突入(!)


スタッドレスタイアの実質的な寿命は、たとえ山が残っていても5年が限度。ところが少々グリップ力が落ちたかなーと思う程度でコンパウンドはしなやかさを保っている。BSスタッドレスの売りはこの長寿命だろう。新品での性能は各メーカーとも似たり寄ったりだが、何年も使った時に差が出るらしい。それを考えると、やはり怪物。尚、2000年以降は下4桁表示になっていて、前半の2桁が週、後半の2桁が年になっている。

そんなBSスタッドレスだが、MZ-01は失敗作らしい。グリップがイマイチとか。どういった路面でのグリップかは聞かなかったが、まず間違いなく氷雪路だろう。MZシリーズの前はPMシリーズというのがあって、こちらの方が評判が良かった。最終的にPM-30まで行って、北海道仕様でPM-35という「幻の」最強コンパウンドが出た。それが新潟まで流れてきたかどうかは覚えていない。しかもパターンは「凸」を横に並べた直角方向だったので圧雪でも強かったのだろう。ところがMZ-01は斜め方向のパターン。非降雪路でのノイズ対策を優先させたら氷雪路で弱くなったか?何のためのブリザックなんだ(--#)大昔には確か高速用のホロニックシリーズがあった様に思うのだが、あれは一体どこへ行ったのだろう。そして

「PMにしてくれ」

という要望がタイア屋に来た。なので

「安くするのでMZをお願いします」

と答えたそうな。

随分前の話だが、ファルケンがまだ「オーツタイヤ」ブランドだった頃は、数年でカチカチになったらしい。私は試していないので何とも言えないが、10年位前に1〜2シーズンだけオーツを試したことがある。氷雪路でも結構グリップしてくれた。

あと、ミシュランのX M+S 100も経験がある。使っているうちにノコギリの歯の様に減ってくるのが売りなのだが、これにはとんでもない落とし穴がある。確かにアクセルを踏んだ時はノコギリの歯が回転方向に対して効いてくれるのだが、ブレーキを踏んだ時は回転方向に対して逆向きに力が掛かるので全然止まらない、というアホな製品(--#;踏切で止まりきれずにそのまま通過した事があった。何年か使用した中・高速用スタッドレスだったのでその傾向が強く出たのだろう。ご丁寧に回転方向が指定された製品だった。だからさー、何度も言うけど


冬に履くから冬タイアってんだろ?(怒)


話を戻してBSタイア、夏用も高いが冬用はもっと高い(--#####;

なので何年も使うのであれば仕方なく選択するが、営業車等、一日中走り回るような使い方であればすぐにすり減って交換、となるだろうからもっと安い日本メーカーにしてもいいと思う。

それともう1つ、自動車雑誌などにタイアテストのコーナーがあって、自動車評論家がタイアの記事を載せている。問題なのは非降雪路面において判断を下している場合だ。BS・MZ-03でのこと。

「交差点を曲がった時にグニャッとした感触があって・・・(以下、一部否定的な文章)」

要するにサイドの剛性が低いと言いたい様だ。μが低いのであれば荷重をゆっくり掛けたいのだからサイドの剛性を落とすのは正解だと思う。ウエットレースではスプリングを柔らかくする様なモン。それに、轍を走った時にハンドルへのキックバックが少なくなるのだから快適性も向上する。出版社は太平洋側に集中しているから、仕方がないか。ただ、「氷雪路向け」「高速向け」といった様な、はっきりした表現をしてもいいと思う。

なので、1号車の純正サイズ195/60-14に対して185/65-14とサイズダウンするのはサイド剛性を弱めることでも理に適っている。これでも外径はほぼ同じ。横幅が狭くなるので面圧も上がるし。雪のWRCラリーをテレビで見た時、二輪車のように細いタイアを履いているのには驚いた。セリカだったっけな?あの時のインパクトは凄かったなー。