DC2 インテグラ 実験車両3号

BP・X5116をテスト

その昔、ホンダ車のミッションオイルはエンジンオイルがそのまま使われていた。現在はエンジンオイルの進化がミッションの要求する特性に合わなくなったのか、ミッションオイルは「MTF」が指定されている。

なので少なくともホンダ車のミッションオイルを選択する場合、SF〜SGグレードで安めの鉱物油であれば街乗り程度なら使えるかもしれない。もっとも、ホンダ純正MTFは充分安いのでその必要は無いだろうが・・・。

3号車もこの指定に従って当初はMTFを使用してきた。冬の寒い朝でもギアの入りは良く、何の問題も無いのだが、さすがにサーキットを連続ラップすると段々ジャリついたシフトフィールになって来る。機械式LSDのクスコRSを入れたのを機に選択したのが

コレ。BP・X5116。

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何たって

安い!!

そりゃー私だって、オイルもクスコだろ?と考えていたんですよ。ええ。量販店で確認したらバカ高。慣らしの段階でそんなの使ってらんないし、LSDクラッチの磨耗を抑えたかったのでこれを使うことにした。それに今時見ないGL-6!硬派なシングルグレード!!お世話になった人、多いんじゃないかなー。

その辺を走ってみる。冷えていると時々ギア鳴りするほど入りが悪い。これは予想の範囲内。

次に間瀬テストで高負荷を掛けてみる。1週目は多少渋いが、2週目以降は凄くスムーズ。予想通り。大当たり^^。LSDの調子を見る。効いてはいるのだが、まだ余裕がありそう。

この時のプレッシャーリングの角度は30度。やっぱ慣らしだし。これを45度に変更して(つまりミッション&LSDの再度OH)再び間瀬テスト。

イマイチ変わらず(--;

最初から45度のテストであれば「良く効いている」で満足だろう。しかし、30度であれだけ効いているのに45度でコレとは・・・。耐久レース向きと考えた方が良さそうだ。ところでこのオイルの用途はハイポイドギア&レース用。臭いも、物凄く硫黄臭かったし。だからFRのオープンデフ(特に過積載のトラックやダンプカー)なんかバッチリ。1号車には最も適さないといえる。

エンジンオイルとミッションオイルの違いの一つに、摩擦に対する考え方があると思う。エンジンオイルは可能な限り滑れば良いが、ミッションオイルはそうではない。シンクロナイザーリングの裏側にあるギザギザがそうだし、LSDクラッチの溝も同様。ある時は滑って、しかしある時は滑らない。そういう特性が求められる。ところが3号車はオイルが勝ちすぎていて、滑っては困る時もある程度滑る(--;

これがAT、更にCVTともなると摩擦制御は「超」が付くほどシビアなんでしょうねー。それなのに、ATF用添加剤って、大丈夫か?そんなの一般販売して。いくら儲けたいからって、やり過ぎではないだろうか。

さて、慣らしが終了し、次のオイルを物色しているのだが、強気の価格設定はボッタクリの様な感じがしてどうも気に入らない。MT用ミッションオイルを交換するヤツなんて車好きしかいないし。

なのでX5116でもう少々イジクリ回す方法を閃いた^^;;;;;当てにしないで気長に待っていてくださいね。